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福島県立医科大学

有能な医師を育成する臨床実習学習支援ツールの開発と教育組織での運営

本校では、2008年4月に医学部定員増に対応し、充実した医療人を育成することを目的に医療人育成支援センターが発足しました。その後、2009年にはクリニカル・スキルス・ラボラトリーを開設、また2010年には文部科学省が公募する「大学教育・学生支援推進事業 大学教育推進プログラム」に臨床実習ポートフォリオ・システムの開発が採択されました。具体的には、iPadに対応した臨床実習ポートフォリオ学習システムを開発し、各科ローテーションの前後に独自のコンテンツを使った学習や目標設定、自己評価のプロセスを踏むことで、学生が自分のスキルや知識レベルを磨くことができるプログラムを提供・運営しています。このプログラムには「臨床実習学習コンテンツ」という独自の動画教材を使っているのですが、Procedures CONSULTと組み合わせて使うことで、より充実した学習サポートができると考えています。注意しなければならない点は、学習ツールの導入後に効果を評価し、活用を働きかけていく組織が重要です。中味のある学習者の支援には教育のプロセスをプロモートする人的組織が十分確保され、医学生や研修医と有機的に関わる継続性が鍵だと思っています。

動画を観ることで臨床手技を自分でイメージする

簡単な臨床手技であっても、病院組織で完全な手技の標準化・画一化を実現することは現実的でなく、臨床医は診療現場の状況によって、手順や物品を変更しています。指導医は多くの経験から、臨床手技を行う際に必ず守らなければならない点、変更しても良い点を理解しています。しかしながら、経験に乏しい医学生は臨床手技をイメージすること自体が困難です。Procedures CONSULTの優れた点は成書に比べて圧倒的に一連の手技の理解が容易である点です。米国のコンテンツですが、翻訳され日本の臨床にあわせて再編集されているので、教育活用できると判断しています。

eーラーニングがどの程度、学生や研修医の臨床能力を高めるかを評価していく

私達は臨床実習での教員の連携や教員・学生間の結びつきを強化するための独自のソフトウエア開発を行っており、このソフトには臨床実習で行う各診療科の手技の動画が入っています。今回、Procedures CONSULTが加わったことにより、ほとんどの基本的な診療手技をカバーでき、ハイレベルなe- ラーニングシステムが構築されつつあると考えています。また、同時に、スキルス・ラボラトリーでのシミュレーション学習も不可欠です。e-ラーニングがどの程度、「臨床能力の高い医療人を育てる」ことができるかという問題をこれから評価していかなければなりません。e-ラーニングについては、各大学の教育担当者が、その長所・短所を明らかにすること、適切に評価することが重要です。Procedures CONSULTについても、今後、教育現場からのフィードバックを行います。絶えず変化する学習ニーズを迅速に把握して対応していただければと思っています。

※iPadはAppleInc.の登録商標です。